絵本
2025年04月13日
【絵本レビュー】ゆるす気持ちの育て方『しっぱいしたっていいんだよ』(主婦の友社)
今回は、「ガストンのソーシャルスキルえほん」シリーズからご紹介します!
『しっぱいしたっていいんだよ』

◆基本情報
発行所 主婦の友社
文・絵 オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ
訳 垣内磯子
定価 本体1200円(税別)
はじめに 〜「ゆるす気持ち」ってどうやって育てる?〜
「〇〇ちゃん、またまちがえた!」「なんでそんなことするの!」
小さな子どもが誰かのミスに対して、ちょっとキツく言ってしまうこと、ありますよね。
この絵本では、他人の失敗をゆるせなかったガストンが、同じような失敗をしてしまったことで、初めて他人の気持ちに気づいていく姿が描かれています。
ソーシャルスキルを学ぶ大切な一歩、
それはきっと「自分がされたらどう思うか」を知ること。
ガストンといっしょに、「失敗にやさしくなる心」を育んでみませんか?
あらすじ 〜“失敗”から育つ、やさしさの種〜
ガストンは、カラフルなたてがみを持つユニコーンの男の子。
彼のたてがみの色は、気持ちによって変化します。
ある日、いとこのジョセフィーヌが遊びにやってきたのですが、ガストンは彼女の言動にイライラ。とても頑張って整理した植木鉢を壊されてしまったとき、ついに怒りが爆発してしまいます。謝ってくれたジョセフィーヌに対して、ガストンはつい「もううんざりだよ!」と冷たく言ってしまいます。
ガストンはジョセフィーヌの失敗をなかなか受け入れることができません。
でもその後、自分が同じミスをしてしまう出来事が。
思わず廊下でつまづいてしまって――なんとジョセフィーヌのぬいぐるみを破ってまったのです!
その瞬間、ガストンは悲しくなって、たてがみが真っ青に。
さらに、ジョセフィーヌが失敗したときに自分がすごく怒ったことも思い出しました。
**「わざとじゃなくても悲しい思いをさせることがあるんだ」**と、ガストンは初めて気づきます。
そして、お父さんが「そんなつもりじゃなくても人に悲しい思いをさせてしまうことがあること」「謝ることの大切さ」をやさしくガストンに伝えます。
最後には、ジョセフィーヌと互いに謝って仲直りができたガストン。
**「しっぱいしたって、いいんだよ」**という気持ちが、少しずつ心の中に育っていきます。
読み聞かせしてみて感じたこと 💭
失敗に対して厳しくなりすぎる子や、「正しさ」にこだわるタイプの子にこそ届いてほしい一冊。
ガストンの心の変化がとてもリアルで、「失敗される側」と「失敗する側」の両方の気持ちに寄り添える構成になっています。
子どもにとっても、「あ、自分にもこういうときある」と共感しやすく、
**やさしさの本当の意味ってなんだろう?**と自然に考えるきっかけになります。
おすすめ年齢 🎂
4歳〜8歳ごろ
👉 自分や他人の気持ちに興味が出てくる年中さん以降におすすめ。
小学校低学年の道徳の導入にもぴったりです。
ちょこっと豆知識 ✏️
「ガストンのソーシャルスキルえほん」シリーズは、**感情教育(SEL=Social Emotional Learning)**に基づいて作られた人気絵本。
フランスで誕生し、現在は世界15カ国以上で翻訳・出版されています。
1冊ごとにテーマが異なり、
怒り、集中、不安、自信など――子どもが出会う**「心のもやもや」**をわかりやすく紹介。
読み聞かせだけでなく、園や学校でも活用されています。
読み聞かせのちょこっとコツ 🎤
🌈 たてがみの色の変化に注目して読むのがおすすめ!
気持ちの変化が視覚的にわかるので、「どんな気持ちだったと思う?」と聞いてあげると◎
🦄 「ガストンと同じ気持ち、ある?」と問いかけてみよう
子どもが自分の経験と照らし合わせやすくなり、読後の対話も深まります。
📘 最後はガストンのやさしいセリフをいっしょに読んでみて!
「しっぱいしてもいいんだよ」――声に出して読むことで、子ども自身の中にもその言葉が残ります。
まとめ 🌷
『しっぱいしたっていいんだよ』は、人の失敗をゆるす力、自分の失敗を受け入れる力をやさしく育む一冊。
ユニコーンのガストンを通して、子どもたちは他人への共感と、心のしなやかさを少しずつ学んでいきます。
失敗を「ダメなこと」と思ってしまうお子さんに、
そして、人にちょっと厳しくなってしまうときに――
心をゆるめてくれる優しい一冊として、ぜひ手元に置いておきたい絵本です♡
2025年04月12日
【絵本レビュー】ドキドキの森の中で…『あかずきん』(ポプラ社)
今回は、ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズの中から、イギリス発祥の有名なお話『あかずきん』をご紹介します。
ヨーロッパの名作童話の中でも、子どもたちにとって特に印象的なお話──それが『あかずきん』。
赤いずきんをかぶったかわいらしい女の子と、ちょっぴりこわいオオカミのやりとりが描かれるこの物語には、「油断大敵」「知らない人に気をつけよう」という大切な教訓が詰まっています。
『あかずきん』

◆基本情報
発行所 ポプラ社
文 中脇初枝
作画 岩崎知子
美術 大橋由佳
定価 本体600円(税別)
あらすじ 〜赤いずきんと森のなかのオオカミ〜
むかしむかし、あるところに、小さな女の子が住んでいました。
お母さんが作ってくれた赤いずきんがとても気に入っていて、いつもそれをかぶっていたことから、みんなに「赤ずきん」と呼ばれていました。
ある日、赤ずきんは森の向こうに住むおばあさんのお見舞いに行くことになります。
お母さんから「道草しないで、まっすぐ行くのよ」と言われて、赤ずきんはおいしいお菓子とワインをかごに入れ、元気よく森へ出かけます。
でも森の中で出会ったのは、こわいオオカミ。
赤ずきんは、オオカミがこわい生き物だと知らず、ついおしゃべりしてしまいます。
オオカミはずるがしこく、赤ずきんちゃんからおばあさんの家の場所を聞き出すと、先回りしておばあさんを丸呑みにしてしまいます。
そして、おばあさんになりすまし、ベッドで赤ずきんを待つオオカミ。
赤ずきんが到着すると、不思議そうに「おばあさんのお耳はどうしてそんなに大きいの?」「お口はどうしてそんなに大きいの?」と尋ねますが…。
「おまえを ひとくちで飲み込めるようにだよ!」
オオカミにぱくりと食べられてしまう赤ずきん。
けれども最後には、通りがかった狩人がオオカミのおなかを開けて、赤ずきんとおばあさんを無事に助け出してくれます。
命を助けられた赤ずきんは、それからはもう二度とお使いの途中で道草はしないと心に誓うのでした──。
読み聞かせしてみて感じたこと 💭
「ちょっと怖そうかな?」と思いきや、絵本の中の赤ずきんはとってもかわいらしく、オオカミもそこまで怖すぎない絶妙なバランス◎
スリルがある展開に子どもも釘づけで、「オオカミ、ズルいね!」「赤ずきんちゃん、気をつけて〜!」と声が飛ぶほどでした。
怖がりさんでも楽しめる表現になっていて、“知らない人に注意”という教訓がやさしく伝わるのがポイントです。
おすすめ年齢 🎂
4歳〜7歳ごろ
👉 少し長めのストーリーと、緊張感ある展開があるので、集中力が育ってくる年齢にぴったり。
年中さん〜小学校低学年あたりがおすすめです。
ちょこっと豆知識 ✏️
『あかずきん』は、ドイツのグリム兄弟によって収集・再話された、世界的に有名な昔話。
もともとの原作には、少し残酷な描写や教訓的な要素が強く含まれていましたが、ポプラ社の絵本では、幼児向けに再構成されており安心して読み聞かせができる構成になっています。
イラストもやわらかく、森の描写や登場人物がとってもチャーミング♡
視覚的にも楽しめる一冊です。
読み聞かせのちょこっとコツ 🎤
🦊 オオカミのセリフは、ちょっと低めに&すこし演技を加えて!
「おまえを ひとくちで飲み込めるようにだよ!」の場面は、声のトーンを変えると子どもの集中度が一気にアップ!
🧺 赤ずきんの声は、元気で素直な感じに
お母さんとのやりとりや、森の中でのシーンも明るく元気に読むと、赤ずきんの魅力がより伝わります。
🎯 怖さを和らげたいときは、テンポをゆっくり&語りかけ風に
子どもが不安にならないよう、リズムよく読み進めるのがコツ◎
まとめ 🌈
『あかずきん』は、スリルと安心感のバランスが絶妙な名作童話。
**「知らない人に気をつけよう」「約束を守るって大事」**というメッセージが、子どもの心に自然と伝わる物語です。
ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズならではの、やさしくて親しみやすい表現で、初めて読むのにもぴったり。
お話の中で赤ずきんと一緒に、ドキドキの森の冒険へ出かけてみてはいかがでしょうか♩
2025年04月11日
【絵本レビュー】初めての昔話にぴったり『おむすびころりん』(ポプラ社)
今回は、ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズの中から、誰でも一度は読んだことのある『おむすびころりん』をご紹介します。
日本の昔ばなしには、子どもたちの心を育てるやさしい知恵がたくさん詰まっていますよね。
今回ご紹介するのは、ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズから『おむすびころりん』。
おむすびが転がっていった先で、思いがけない出会いがある──
ほのぼのとしたストーリーの中に、まっすぐなやさしさや正直さの大切さが込められた一冊です。
初めて昔話にふれる小さなお子さんにも、安心して読み聞かせできますよ♩

『おむすびころりん』
◆基本情報
発行所 ポプラ社
文 中脇初枝
作画 椛島義男
美術 すずきえりな
定価 本体600円(税別)
あらすじ 〜ころころ転がる、おむすびのゆくえ〜
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、山へしごとに出かけ、お昼に食べようとおむすびを取り出すと…うっかり手をすべらせてしまい、おむすびがころころころころと転がっていきます。
おむすびが転がった先には、小さな穴。なんとその穴に、おむすびがすっぽりと入ってしまいます。
「おむすび ころりん こんころりん♪おむすび ころりん すってんとん♪」という楽しい歌が聞こえてくるので、おじいさんはたまらず穴の中へ飛び込みました。
穴の中ではネズミたちが楽しく踊ったり、お礼にとたくさんのごちそうを用意してくれています。
おじいさんは、ねずみたちと心温まる時間を過ごします。
やがて家に帰ったおじいさん。お土産にもらった「打ち出の小づち」は、振れば何でもほしいものが手に入るお宝でした。おかげで、おじいさんとばあさんはいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
読み聞かせしてみて感じたこと 💭
テンポのよい「おむすび ころりん こんころりん♪おむすび ころりん すってんとん♪」のフレーズが子どもに大ウケ!
保育園で読み聞かせてもらっているものとは少しフレーズが違っていたようですが、楽しんで口に出して一緒に読んでいました♩
声に出して読むとリズムがよく、何度読んでも飽きない楽しさがあります♩
お話自体はとてもシンプルで、「やさしくすると、いいことがある」と小さな子でもすっと物語の意味を感じ取れるのがいいなと感じました。
登場するおじいさんも動物も、どこか親しみやすくて、読後にはぽかぽかした気持ちになります♡
おすすめ年齢 🎂
3歳〜6歳ごろ
👉 言葉のリズムが楽しく、繰り返しの展開もあるので、はじめて昔話にふれる年齢にぴったり!
幼稚園〜保育園児にもおすすめです。
ちょこっと豆知識 ✏️
『おむすびころりん』は、日本各地に伝わる昔ばなしのひとつで、「正直者が幸せになる」という教訓が込められたお話。
元々は口承で語り継がれてきた民話で、時代や地域によって少しずつ異なるバリエーションがあります。
ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズでは、幼児にも理解しやすく、やさしい言葉とテンポで再話されており、
ページごとにイラストが大きくて見やすいのも嬉しいポイント◎
読み聞かせのちょこっとコツ 🎤
🍙 「おむすび ころりん こんころりん♪おむすび ころりん すってんとん♪」は楽しく元気に!
この繰り返しのセリフは、リズミカルに少し抑揚をつけて読んでみて。子どもが覚えて一緒に言ってくれることも♩
🐭 ねずみたちとのシーンは、にぎやかに
楽しげな雰囲気を演出すると、物語の世界観にぐっと引き込まれますよ。
まとめ 🌈
『おむすびころりん』は、楽しいリズムとあたたかいストーリーで、**「やさしさって大事だな」「よくばりすぎるとダメなんだな」**と、子どもの心にやさしく届く一冊。
昔ばなしデビューにもぴったりで、親子で声に出して楽しみながら読めるのも魅力です。
読んだあとには、「やさしくすると、どんないいことがあるかな?」「おむすび、食べたくなったね〜!」なんて会話も広がるかも♡
季節を問わず、何度でも楽しめる日本の名作を、ぜひご家庭でも取り入れてみてくださいね♩
2025年04月10日
【絵本レビュー】心に残る名作『にんぎょひめ』(ポプラ社)
今回は、ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズから、アンデルセンの名作『にんぎょひめ』をご紹介します。
「なんだか切ないお話って聞いたことあるけど、実際はどんなストーリーなんだろう?」
そんなふうに思っているママ・パパにこそ、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
◆基本情報
発行所 ポプラ社
文 中脇初枝
作画 谷口亜希子
美術 岡部順
定価 本体600円(税別)
どんなお話?(あらすじ)
深い深い海の底に、お城が建っています。そこには小さなにんぎょひめが住んでいました。
お城にはお父さんの海の王さまや、お姉さんたちと一緒に暮らしていて、美しい声と澄んだ心を持つ優しい女の子です。
15歳になると、海の上の世界を見に行けるという掟がありました。
にんぎょひめはその日を心待ちにし、ついに許されて海の上へ上がると、目の前にはキラキラ輝く世界が広がっていました。
そのとき、ひとりの王子さまが乗った船を見つけます。
彼の姿に心を奪われたにんぎょひめは、じっと見つめていましたが、嵐で船が沈んでしまいます。
慌てて王子を助けたにんぎょひめは、浜辺へ彼を運び、自分は姿を隠してその場を去りました。
それからというもの、にんぎょひめは王子さまのことを忘れられず、「人間になって、もう一度会いたい」と強く願うようになります。
そこで彼女は、海の魔女のもとを訪ねます。
魔女は「人間の足を与えてあげるけれど、その代わりにおまえの美しい声をもらうよ」と言い、にんぎょひめは迷いながらもその条件を受け入れます。
声を失い、人間の足を手に入れたにんぎょひめは、陸に上がって王子さまと再会します。
王子さまは彼女のことを気に入り、やさしく接してくれましたが、彼は別の女性(実は王子を浜辺で見つけたお姫さま)と結婚することになってしまいます。
その夜、にんぎょひめの姉たちが海から現れ、「王子の命を奪えば、あなたはまた人魚に戻れるのよ」と伝えます。
けれどにんぎょひめは、愛する王子を傷つけることはできず、夜明けとともに泡となって海に帰っていきました…。
読み聞かせしてみて感じたこと
やさしく、そして深い物語に、読みながら思わず涙がじんわり…。
「切ないね~」と泣いている親の様子に子どもなりに何かを感じたようですが、5歳の娘は「切ないって何?悲しいお話?」と質問してきました。苦戦しながらも説明しましたが果たして伝わったのか…笑
ただ、どうやら気に入ったようで数日間繰り返し読み聞かせてほしいと持ってきてくれました。
ポプラ社の絵本は、難しい表現を使わず、やさしい言葉で描かれているので、小さな子にも伝わりやすいのが◎。
海の中の幻想的な世界や、にんぎょひめの表情が、美しいイラストで丁寧に描かれていて、大人もつい見入ってしまいます。
読み聞かせのちょこっとコツ 🎤
📖 にんぎょひめ編(感情をこめて読むポイント)
🌊 情景描写は“ゆったり”と読もう
海の底の静かな世界、にんぎょひめの心の中など、静けさや透明感のある場面は、
声のトーンを落として、ゆっくりめに読むと雰囲気が伝わります。
👑 王子とのシーンは“やさしく”
王子に憧れる気持ちや、そっと見守るにんぎょひめの気持ちは、
穏やかでやさしい声を意識すると、子どもにも伝わりやすいです。
🧙♀️ 魔女の登場は“声色チェンジ”でメリハリを
ちょっぴり怖い海の魔女は、低めの声や早口っぽくすることで、ドキドキ感を演出できます。
子どもが一気に物語に引き込まれますよ!
💬 セリフを表情で魅せる!
「人間になりたい…」と願う場面や、「王子さまを傷つけられない」という切ない決断の場面は、
読み手自身が“しんみり”した表情を浮かべながら読むと、子どもも自然と感情移入できます。
💗 最後は「どう思った?」の問いかけを
物語の終わりに、「にんぎょひめ、どう思ったかな?」「〇〇ちゃんなら、どうする?」と聞いてみると、
子どもなりに考えて言葉にしようとする姿が見られます。感情と言葉の発達にもGOOD!
おすすめ年齢
✅ 4歳〜小学校中学年くらいがおすすめ。
やや長めのストーリーなので、物語に集中できる年齢からがベスト。
はじめて「悲しい結末」を読む体験にもなり、子どもの感受性を豊かに育んでくれます。
豆知識コーナー 🐚
📌 原作とのちがいって?
アンデルセンの原作はもっと切なく、宗教的な要素もありますが、ポプラ社版では幼児にもわかりやすく、やさしい表現にアレンジされています。
ラストもあたたかさを残して終わるので、読み聞かせにもぴったり。
📌 なぜ“泡”になるの?
北欧では「魂が純粋な存在になると、泡になって天にのぼる」と信じられていたことから、“泡”は再生や希望の象徴とも言われています。
📌 「声を差し出す」ことの意味は?
にんぎょひめが声を失う場面は、自己犠牲や純粋な愛の象徴として語られることが多いです。
現代的に読み解くと、アイデンティティや自立についても考えさせられる場面です♡
まとめ
『にんぎょひめ』は、子どもたちの“心の成長”にそっと寄り添ってくれる物語です。
夢のように美しい海の世界と、にんぎょひめのけなげな想いが、きっと心に残るはず。
ポプラ社の絵本なら、小さな子にも安心して読んであげられる内容になっているので、初めての名作読み聞かせにもぴったりです♪
2025年04月09日
【絵本レビュー】知ってるようで意外と知らない?『三びきのこぶた』(ポプラ社)
今回は、ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズの中から、イギリス発祥の有名なお話『三びきのこぶた』をご紹介します。
私自身も子どものころに読んだ記憶があるけれど、実は細かい展開を覚えていなかったり…?
あらためて読み返すと、意外な発見もある楽しい一冊でした♡
どんなお話?(あらすじ)
ある日、おかあさんぶたが三びきのこぶたたちにこう言います。
「もうすっかり大きくなったね。さぁ、これからは自分で家を建てて、暮らしていくんですよ。」
こうして、三びきのこぶたたちはそれぞれ自分の家を建てることにしました。
一番上のこぶたは、軽くて簡単にできる“わら”の家。
二番目のこぶたは、少し丈夫な“木”の家。
そして、一番下のこぶたは、手間と時間をかけて、がっしりとした“れんが”の家を建てました。
そこへ現れたのが、おそろしいオオカミ。
「こぶたくん、こぶたくん、あけておくれ〜!」とやって来ますが、こぶたたちが断ると…!
オオカミはまず、わらの家をふーっと吹き飛ばし、一番上のこぶたを追いかけます。
こぶたは大急ぎで二番目のこぶたの木の家へ逃げ込みますが、そこもあっという間に吹き飛ばされてしまいます。
とうとう二匹は三番目のこぶたのれんがの家へ。
オオカミがいくら息をふきかけても、びくともしないれんがの家。
怒ったオオカミは、煙突から中に入ろうとしますが……こぶたたちはその下に大鍋を用意!
真っ逆さまに落ちたオオカミはびっくりして逃げ出してしまいました。
三びきのこぶたは力を合わせ、無事に安全な暮らしを手に入れることができたのでした♪
読み聞かせしてみて感じたこと
リズムの良い繰り返しがあるので、小さい子どもでもストーリーにすぐ馴染めます。
わが家では、ふーっ!と息を吹くシーンで大盛り上がり!子どもが真似して「ふーーー!」とやってくれます(笑)
怖すぎない表現なのに、ハラハラ・ドキドキ感がしっかりあって、最後のオチもスカッと爽快。
努力することの大切さや、コツコツの力を感じられるのも素敵なポイントでした。
おすすめ年齢
✅ 3歳〜小学校低学年くらいがおすすめ。
文章量もほどよく、読み聞かせしやすい長さです。
繰り返しの多い展開は、幼児さんでも自然と内容を理解できるので、はじめてのストーリー絵本にも◎。
豆知識コーナー 🐷
📌 「三びきのこぶた」はどこのお話?
実はイギリスの昔話がもとになっているんです。
最初に書かれた記録はなんと19世紀!長く世界中で愛されている物語なんですね。
📌 ラストの展開、実は国によって違う!?
日本では「オオカミがこわくて逃げた」と描かれることが多いですが、海外ではもっと大胆な結末になっていることも…。ポプラ社の絵本は、小さな子にもやさしい内容で安心です♪
📌 こぶたたちの「家づくり」には意味がある?
それぞれの家は、努力の量と結果を表していると言われます。
れんがの家が壊れなかったのは、手間を惜しまず準備した“努力の象徴”なんですね♡
『三びきのこぶた』読み聞かせのちょこっとコツ 🐷
🏠 家づくりのくだりはテンポよく
わら・木・れんがの家をつくるシーンは、それぞれ少しずつトーンやテンポを変えて読むと、家の“強さ”が伝わりやすくなります。
たとえば、「わらの家」は軽い感じ、「れんがの家」は重厚感のある声で♪
🐺 オオカミのセリフはちょっと芝居がかった声で!
「こぶたくん、こぶたくん、あけておくれ〜!」のセリフは、
あえて“コミカルな低音”で読めば、怖がりな子も安心して楽しめます。
💨 「ふうのぷうのぶーう!」の場面は一緒にやってみて
子どもが大好きな吹き飛ばしシーン。
「ふーーっ!!」と一緒に息を吹いたり、ジェスチャーで風を表現したりすると、ぐんと盛り上がります♪
🎉 れんがの家で守られる安心感をたっぷりと
最後は「よく頑張ったね!」の気持ちをこめて、明るく読み切ると、達成感も子どもにしっかり伝わりますよ♡
まとめ
『三びきのこぶた』は、楽しさの中に“学び”がしっかり詰まった絵本です。
ポプラ社のバージョンは、表情豊かなイラストとテンポのよい文章で、飽きずに最後まで読めるのが魅力。
こどもに「ちゃんと努力すること」「協力すること」の大切さを伝えたいときに、さりげなく読んであげたい一冊です。



















