2025年06月02日
【絵本レビュー】やさしさの連鎖が心に響く『しあわせなおうじ』(ポプラ社)
【絵本レビュー】やさしさの連鎖が心に響く
『しあわせなおうじ』
(文:中脇 初枝/絵:高野 登・すずき えりな/解説:西本 鶏介/ポプラ社)
はじめに 〜やさしさの連鎖が心に響く〜
子どもたちに「思いやり」や「自己犠牲」の大切さを伝えるのは、言葉だけでは難しいものです。そんな時、この絵本『しあわせなおうじ』は、物語を通じて深い愛と優しさを教えてくれます。オスカー・ワイルドの名作を、子どもたちにもわかりやすく、そして美しいイラストで描いた一冊です。
あらすじ 〜王子とつばめの心温まる物語〜
町の広場に建てられた「しあわせなおうじ」の像は、金箔や宝石で飾られ、町の人々の誇りでした。しかし、その像には王子の魂が宿っており、町の貧しい人々の姿を見て涙を流していました。
ある日、南の国へ向かう途中のつばめが、王子の像の足元で休んでいると、王子の涙に気づきます。王子はつばめに、自分の体を飾る宝石や金箔を貧しい人々に届けてほしいと頼みます。
つばめは最初は戸惑いながらも、王子の願いを聞き入れ、宝石や金箔を町の人々に届けます。やがて、王子の像は飾りを失い、つばめも寒さで弱っていきますが、二人の間には深い絆が生まれていきます。
読み聞かせしてみて感じたこと 💭
娘は真剣な表情で聞き入っていました。王子とつばめの行動に心を打たれたのか「悲しいね」と言っていましたが、何をどう感じたのかはうまく言語化できないようでした。それでも、この本が思いやりの心が芽生えるきっかけとなればいいなと思います!
おすすめ年齢 🎂
5歳〜小学校低学年
👉 感情の機微を理解し始めるこの時期に、思いやりや自己犠牲の大切さを伝えるのに適しています。
ちょこっと豆知識 ✏️
『しあわせなおうじ』は、アイルランドの作家オスカー・ワイルドによって書かれた短編童話です。この絵本は、ポプラ社の「はじめての世界名作えほん」シリーズの第19巻として出版され、子どもたちにもわかりやすく翻案されています。
読み聞かせのちょこっとコツ 🎤
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感情を込めて読む
王子の悲しみやつばめの優しさを、声のトーンや表情で表現すると、子どもたちの共感を引き出しやすくなります。 -
イラストを活用する
美しいイラストを指差しながら、物語の情景を説明すると、子どもたちの理解が深まります。 -
読み終わった後に感想を聞く
「王子はどうして宝石をあげたのかな?」「つばめはなぜ寒い中でも飛んだのかな?」など、問いかけることで、子どもたちの思考を促します。
まとめ 🌿
『しあわせなおうじ』は、自己犠牲や思いやりの大切さを、子どもたちに優しく伝えてくれる絵本です。王子とつばめの行動を通じて、他者を思いやる心の美しさを感じることができます。親子で一緒に読みながら、心温まる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


















